EOS 5D Mark IV、GPSロガーを試す【1戦目:藻岩山・五天山】

  • 投稿日:
  • by
  • Category:

 近頃、標準機能化されたカメラ内蔵GPS、EOS 5D Mark IVで試してみました。

5d4_gps_00.jpg

 所有しているEOS 6Dにも搭載されていましたが、一度も使った事がありませんでした。しかし、アウトドア活動をしていると位置情報が欲しくなりますね。

GPSの設定

 5D4のGPS設定を見てみます。


1・・・GPS【使わない・モード1・モード2】
2・・・自動時刻設定【自動更新・しない・今すぐ実行】
3・・・位置情報の更新間隔【1・5・10・15・30秒・1分・2分・5分毎】
4・・・GPS情報の表示
5・・・ロガー【する・ログデータをカードに移動・ログデータを消去】


 EOS 6Dと違うのは外部GPS選択が不可、モード1・2が選択できることです。

 今回は電源OFFでも動作するモード1にしました。モード2だとスリープ時はGPS情報を取得しますが、電源OFFでは停止するそうです。通常はモード2でも良さそうですが、常時ログ取得のためにこうしています。

ログデータの扱い

 GPS有効時、写真撮影では勝手に位置情報が付加されていくものです。さらに「ロガーをする」に設定しておけば、カメラ内蔵メモリにGPS情報が蓄積されていきます。あとで「ログデータをカードに移動」としてPCに読み込みます。

5d4_gps_01.png

 カードには「MISC」の中、「GPS」フォルダにログデータが保存されていました。

 次にキヤノンの純正ソフトウェア「Map Utility」を使います。対応カメラを持っていればシリアルコードを入力してダウンロードできます。これでログファイルを地図表示、Google Earth用KMZファイルへの変換が可能で、写真を読み込んで撮影位置確認をすることもできるようです。

5d4_gps_02.png

 しかし、GPX形式が必要な場合も多いようで、別の変換ソフトを使う必要があります。これは不便ですね。

GPSロガー結果

 5D4のデータ(赤)スマートフォン(青)と比べてみました。


<ケース1>藻岩山・1分毎取得
5d4_gps_10.jpg

 テスト1回目は藻岩山で標高530m、5D4の位置ズレが大きくて10年前のカーナビ状態です。それに、取得感覚が1分毎ではデータ量が足りないようで、かなり大まかな感じに見えますね。


<ケース2>五天山・30秒毎取得
5d4_gps_11.jpg

 テスト2回目は五天山で標高303m、5D4は車移動中から記録されていました。開始直後にかなりのズレが発生しています。その後は安定しており、データの細かさは同等です。それでもスマートフォンの方が安定しています。

最後に

 スマートフォンの方が良い。という結果になりました。

 しかし、検証の余地有りです。

 というのも取得間隔をもっと頻繁にし、「Map Utility」でGPS捕捉状況・ズレの許容値の間引きなどを併用することで高精度化することができるのです。もしかしたらスマートフォンでは同様の処理をしている可能性も考えられます。

 5D4はGPSユニットが準天頂衛星みちびきに対応したという高性能をウリにしているので、頑張ってもらいたいところです。流石に1秒ログだとバッテリ消費が怖いので、次は5秒でも試して見ようかな~。


関連記事:2017年2月23日 デジイチとスマートフォン、GPS対決【2戦目:三角山】
関連記事:2017年2月26日 デジイチとスマートフォン、GPS対決【3戦目:藻岩山】



トラックバック(0)


コメントする