ボーカルピッチ編集ソフトについての個人的感想

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ボーカルのピッチ編集ソフトのAntares Auto-Tuneを購入してから3年が経ちました。
これまでいくつかのピッチ編集ソフトを試した上で、下記それぞれについて書こうと思います。


●Antares Auto-Tune Evo, Auto-Tune7
●Melodyne Editor 1.2(最新はVer.2以降)
●Waves Tune
●Cubase 6.5 内蔵ピッチ編集機能


ケロケロボイスが主なウリでは無いので、そういう使い勝手や音質については書きません。

snap1.jpg

この記事は、後に実際のサンプル等を追加やアップデートに次いで更新予定です。


【 1 】 Antares Auto-Tune Evo, Auto-Tune 7


最も有名なソフトですね。649ドルという少々高い価格設定です。

Auto-Tune EVOはバージョン6であり、Auto-Tune 7ではタイムシフト機能が追加された。音質がどう変わったのか、わからないレベルなので、タイミング補正を別で行う場合は旧バージョンのEVOを使う事も多いです。

(1) リアルタイム自動補正を行う事が出来る。(指定したキーに吸い付くよう自動補正)
(2) リアルタイム外部MIDI入力補正を行う事が出来る。
(3) グラフィカル編集を行う事が出来る。+タイミング補正できる。

at1.png

オートモードは省略しますが、グラフィカルの自由な編集性は他には無く、それでいて音質は良い。ラインを引いて、フリーハンドで書いて、もしくは、Melodyne等、他のソフト同様に音単位バーを設置して・・・それぞれどう作用するかパラメータを設定する。非常に細かに、自由の利くピッチ編集が出来るのが特徴で、変更前・変更後が常に表示されています。

問題は色々あって、特に64bit環境では最悪・・・なのに編集性能が高いので使わざるを得ない。音程検出もMelodyneに劣ると言われていますが、その通りでしょう。

重かったり、変な挙動があり、音声転送を何度もコネるとバグって終わっていまいます。

ソフトウェアの完成度が低く、バージョンアップも余り頻繁で無い・・・でも、売れるからOK。そんなAntaresという感じですが、良い点があるのは間違いないし、使います。


【 2 】 Celemony Melodyne Editor 1.2


次に有名なソフトで、『Auto-Tuneよりも音質が良い』、『使いやすい、編集がしやすい』等という触れ込みをよく見聞きしますが、私はそうではないと思います。私が購入したEditorはマルチパート機能を除去された廉価版、399ドルとなります。(※フルセットは699ドルと高価です。)

(1) 重なった和音を、単音に分解して操作できる。(但し品質は場合によって破綻)
(2) グラフィカル編集を行う事が出来る。+タイミング補正できる。
(3) リアルタイム外部MIDI入力補正を行う事が出来る。
(4) 単体ソフトウェアとして機能できる。

melo1.png

基本、発音1つ1つを1塊として、どうするか編集する感覚です。その前後の音程の入り方とか、音程のブレをどの程度変更するか・・・といった具合。もちろん、編集単位を細かに分解して複雑なピッチコントロールもできます。フォルマントコントロールで音質調整出来るのは良いなぁと思います。他とは違うアプローチ・表現が出来そうです。操作性は慣れると良いのかも知れません。また、一音単位で自由に動かして、重ねたりできるので面白い。

ただ、このMelodyneを通すと、それだけで音質が変わります。買ってすぐに音がこもる感じに気付いて、音質悪くて使えないなーと思いました。ググると同様の意見の方もいるようですが、気にならないと言えばそうなのかもしれない。イコライザで調整しろとか、最新版だとまた違うのかなーとか・・・またお賽銭させられそうです。

※追記 購入後一度も使用しないまま数年経ち、Version 2へ有償バージョンアップしましたが、音質に関しては当時明らかに感じた劣化はないような気もします。ただ、いまさら独特のインタフェースに慣れるわけもなく・・・使わないままです(^_^;)


【 3 】 Waves Tune


他のバンドルに簡易版のTune LTが同梱されていて、フルバージョンも安いので購入してみた。という人も多いのでは? 安売り時、確か99ドルでした。まあ・・・今や他を圧倒するような機能が無いと高く売れないのでしょう。

(1) シーク等のDAWソフトとの連携が強い。
(2) リアルタイム外部MIDI入力補正を行う事が出来る。
(3) グラフィカル編集を行う事が出来る。

tune1.png

ピッチ変更前と変更後が常に表示されているのがわかりやすく、全体的に使いやすいソフトだと思います。バーで同一ピッチ区画分けされており、Melodyneと同じような感覚で編集します。まずこの区画整理に苦労がありそうです。

音質は特に悪いとは思いません。なんせ、メインボーカル編集には使わないで、多少どうでも良いハーモニーだとかハモリに使用しているからです。とても使いやすく、ぱぱぱっと作業ができます。その分、作り込んでない感が心に響いてメインで使えないのです。また、理由の1つにタイミング補正が出来ないという事もありますね。DAWでタイミング補正しつつTUNEでピッチいじりなんてしていると、同期ズレでそのうちバグりました。

Tuneを通すと、再生時に自動で音程解析しますが、その際に近いキーに寄せられて勝手にピッチが変わります。異常ではありません。歌がうまい人だと通して再生だけで、微調整完了してしまいそう。また、MIDI入力を受けるとリアルタイムに、グラフィックス編集が書き換わります。


【 4 】 Cubase 6.5 内蔵ピッチ編集機能


DAWソフトに標準機能として、ピッチ編集が付くようになってきておりますorz・・・対抗ソフトとして、SONARにもあるのでしょう。Ableton Liveには無い気がしますが。

(1) タイミング補正できる。
(2) グラフィカル編集を行う事が出来る。

cubase2.png

cubase1.png

タイミング補正として、AudioWarpの使い勝手と音質は上々。ただ、伸縮が大きいと音が荒れるので注意が必要。次に、ピッチ補正として、VariAudioはどこも似ている雰囲気。リアルタイム外部MIDI入力補正は出来ないのかもしれません。

これがまた難しいところで、音質はそんなに悪くない。Waves Tuneに似た操作感です。操作単位のバーもセグメントの移動や分割で行えて、基本的には使える。でも作り込めない感じがして、メインでは使いたくない感覚があります。(※これよりWaves Tuneを使ってしまう。)

AudioWarpはピッチ編集と同時に出来るのですが、バー単位でしか動かないので、波形モードでワープさせる方が良いと思いました。


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コメント(2)

匿名 返信

興味深く拝見させて頂きました。
Melodyneに関してはstudioとeditorでまた音が違う感じがします。
個人的にはstudioの音質が好きなのですが、32bitでしか使用できないのでなかなか不便ですね。
editorの音質に関しては自分も同じ問題を感じております。
studioのエンジンのままならなぁ・・・

Nama'sから匿名への返信 返信

studioは使った事がないですね~。
当時はハッキリと差がわかったんですが、今聞き比べるとよくわからないところです。
Melodyne Ver.2へのアップデートをしてしまったからでしょうか?
今やMelodyneを使う気が無いからかもしれません。

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