ホームサーバーでSkylake、Core i3 6100Tを試す

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 超省電力版CPUの【Core i3 6100T】で一式組みました。

6100t_00.jpg

 Ultra Low-Power!! ですよ。

 3.2Ghz、2Cores、HTT有りで、TDP35Wというのに期待してしまいます。

ホームサーバー計画2

 今回は2年半前に組んだホームサーバー、kabini Athlon 5350を置き換え・リニューアルすることにしたのですが、どんなCPUを使うのが悩ましいところでした。検討した結果が次の通りです。


・デュアルコアは負荷時に遅い。
→SkylakeのCeleron、Pentiumはボツ

・IntelのクアッドコアBraswell、6W級の性能では物足りない。
→J3160・J3710等のCPUオンボード系はボツ

・あくまでも24時間運用、ソコソコで良い
→Core i5、i7は無理、AMDの28nmAPUもダメ


 そこで、Core i3。なんとも微妙な選択に悩みました。

6100t_01.jpg

 TurboBoostは無いけれどHTTで負荷時に少し頑張るのでは・・・。

リテールクーラーが薄い

 リテールクーラーがこんなに薄かったとは、驚きました。

6100t_02.jpg

 フィン部の高さが9mm、これで十分冷やせるということなんでしょうね。

6100t_03.jpg

ベンチマーク

 まず結果、Cinebench11.5で【3.79pts】、Cinebench15で【347cb】でした。


 構成は次の通りです。
■M/B:MSI H110 PRO
■CPU:Intel Core i3 6100T
■CPUクーラー:Samuel17 + Omega Typhoon 1000rpm + AS-05
■メモリ:CFD W4U2133PS-4G(4GB×2)
■SSD:Intel SSDPEKKW256G7X1(M.2、256GB)
■HDD:WESTERN DIGITAL WD40PURX-64GVNY0(4TB)
■ケース:CB-CA07S/300W-BK(300W、80Plus Bronze)


 当ブログで組んだいくつかPCと、大雑把なグラフ比較してみましょう。

6100t_10.png

 近頃グラフが混沌と化してきていますが、6100Tの微妙な立ち位置がおわかり頂けるでしょうか。今やAMDの型落ちクアッドコア4Ghzの性能を上回っています。一覧から下がり消えてしまったAthlon5350が【2.06pts】だったので、性能は1.8倍になります。

消費電力と発熱

 次は肝心の消費電力と発熱ですが、HDDが回転ストップした時、なかなかの低消費電力アイドリングを確認できました。

 wifi子機も付けてアイドル22W、OCCT-CPU負荷時62Wでした。

▼HDDが停止した時
6100t_04.jpg

 かなり抜粋したグラフで比較してみましょう。


▼アイドル時6100t_11.png

6100t_12.png

 まず温度は部屋次第、誤差が5℃以上で、そもそも温度センサーの具合で変わります。

 そして、消費電力は・・・比較すると、微妙な感じでした。

 SkylakeのPentium G4400の発熱・ワットパフォーマンスのインパクトが強すぎて、超低電力版TDP35Wの実力はこんなものなのか!?と疑問が。

 まあ、OCCTの様な負荷は通常は発生しないので、普段ここまで電気を食うことは無いのです。

まとめ

 Skylake Pentium G4400と比較して、クロックが100Mhz下がっているのに、パフォーマンスが2割増しというハイパースレッディングテクノロジーが魅力。

▼今回のマシン外観
6100t_05.jpg

 そのHTTが原因なのか今回の冷却を持ってしても、発熱が多めなのが悲しいところです。どうも殻割りをしないと、CPUクーラーをどれだけ強力にしても効果が薄いという話もあるようです。

 まあHDDも付いているし、wifi子機も装着されて不利なのでしょうがないですね。アイドル時に十分な低消費電力なので、ほとんどアイドリングなサーバーとしては許容できます。WEBブラウジングや、簡単なゲームなどはサクサクいきそうパワーがあるので、今までとは違った使い方も楽しめそうです。


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