LightroomのISO感度別のノイズリダクションです。いつかやろうと思っていたことでしたが、ようやく設定をしたので紹介します。
▼カメラのISO設定に固有の初期設定を作成する
例えばキヤノンのDPPだと初めから考慮されているようで、カメラISO感度に対するノイズリダクション強度が設定されています。しかし、Lightroomだと自分で設定しなければなりません。以前の記事でプリセットを作成してノイズリダクションをする方法を書きましたが、自動化したほうがラクですね。といっても、ISO感度だけでノイズの出方は決まらないので、随時調整が必要になります。
ISO100、125、160、200というように、カメラが設定できるISO感度の写真を用意します。今回、【ISO50】と【ISO102400】は常用しないので用意せず、合計26枚になりました。
▼Lightroomに読み込む
感度が上がるにつれてノイズが増すので、徐々にノイズリダクションを強めていくようにします。表を作るとわかりやすくて良いでしょう。私の場合、後処理で露出補正を多用するので、ISO100からノイズリダクションを入れています。また、ノイズリダクションが強くなるとディティールが失われるので、そのディティールを増す設定とシャープネスを強めるようにしました。
なお、ISO12800以上でのノイズ除去は諦めて、ディティールを優先した設定にしています。NR最大でもノイズは消えないし、のっぺらとした感じになりすぎますからね。※ここでいうディティールの設定はノイズ軽減機能のディティールを指します。
▼設定表を作った方が良い。
▼超高感度域ではディティール優先
NRしすぎると質感が失われる
現像メニューの【初期設定】をクリックすると、そのISO感度に対する現像初期設定が更新されます。用意した全ファイルの26回繰り返す事になるので、かなり面倒です。
▼カメラのシリアル番号の識別も可能
(同一カメラの使い分け用?)
注意しなければならないのは、現像設定の全てが初期設定として更新されてしまうことです。なので、露出補正などはリセットして、ノイズリダクションだけ変更した現像設定で、初期設定を更新する必要があります。
私の場合は、ノイズリダクション(ノイズ軽減:輝度)、ディティール、シャープネスの他に、カメラキャリブレーションを【Camera Standard】にするようにしています。
関連記事:2013年8月14日 Lightroom、一括処理の為のカスタマイズ
本間悠斗 返信
貴重なアドバイスありがとございます。Lightroom5の体験版で、試してみたのですが、ISOやシリアルナンバーの設定までは出てきませんでした。結果的に、ISOごとの設定ができなかったのですが、これは体験版のせいでしょうか?
匿名 返信
以下の質問については、環境設定から変更できることが分かりました。ただ、手動で設定できないISO感度については、やはり手で調整しないといけないのですね。
Nama'sから匿名への返信 返信
当記事1枚目のスクリーンショットで、環境設定を開いて【カメラのISO設定に固有の初期設定を作成する】というチェックを付けるというところですね。
手動で設定できないISO感度というのは、カメラでISO感度を手動で設定できないが、ISO感度自動では出てくるということであれば納得します。ちなみに私のEOS 6Dでは標準でISO 1/3段選択が可能です。これについてはカメラ固有の問題ですね。
Windowsであれば、【C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Adobe\CameraRaw\Defaults】に登録した初期データが入るので、もしかしたらLightroomの設定ファイルを直接いじって対応できるかもしれませんが、大変難しそうです。