EOS 6D使用感というかレビュー

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 月日が流れるのは早いもので、Canon EOS 6D購入から半年以上経ちました。本格的撮影はしないので、シャッター回数が3500回を超えたくらいで、この勢いだと耐久の目安10万回まで15年はかかる見込み(^_^;) それは良いとしてそろそろレビュー的な記事をひとつ。

6d_2470f28.jpg

 まず、このフルサイズのカメラを選ぶ理由を考えると、センサーが大きいので、解像度が高くて高感度撮影に強い。ファインダーが大きて明るく見える。せっかく買ったフルサイズ対応のLレンズを生かしたい。圧倒的なぼけ味を楽しみたい。・・・と、私もこれらの特徴が購入理由となりました。ちなみに2種類のキットレンズ、どちらもセットだと20万円超えなので、ボディのみの購入という人も多いのでは?どっちのキットレンズも便利で画質に大差がないので、予算さえあれば私も欲しかった(T-T)

 EOS 6Dについては様々なところで詳細なレビューが見られるので、私が特筆すべきと思う3つの項目に分けて書きます。


【1】 フルサイズセンサーでは世界最軽量のカメラであり、価格も安い。

 フルサイズではレンズも大きくなる傾向にあるので、手軽さを求めるのは不利。確かに本体はAPS-C中級機『60D』と同等ですが、『軽やかに、フルサイズ』というキャッチフレーズの割には、カメラ装備は重く・大きくなりました。※本体だけは軽やかです(笑)。ところが、私は手軽さを求めていないのでバッテリーグリップを付けて大型化しちゃっています。

EOS 6D + EF40mm だと軽量な885グラム!!6d_40f28.jpg

 やはり軽さを追求するには、Lレンズを使わない事が前提になる気がします。バッテリーなどを含んだEOS 6Dは755グラム、標準のLズームレンズは600~800グラムなので、最低でも1.3キログラムとなります。替えレンズを1本、2本と持つとすぐに2~3キログラム。ちなみにAPS-C用のEF-Sダブルズームレンズキットなら・・・レンズ2本の重さが合わせて600グラム程度です。

 なによりもフルサイズの割に価格が安いという事がこのカメラを選ぶ理由になりました。上位機種EOS 5D Mark IIIは現時点で25万円超えなので、大きな壁を感じます。

 


【2】 高感度ノイズが少なく、最高峰のEOS 1DXと大差が無い。

 Digic5+という画像処理エンジンのお陰もあって、Jpeg画像はISO25600でも実用的な画質です。ISO51200・ISO102400も設定可能ですが、画質は悪いです。以下はノイズリダクション標準設定のISO25600サンプルです。ただし、RAWではノイズリダクションを後でかけることになるので、それなりにノイズが出ます。ちなみにこの記事最初の「6Dの外観写真」はEOS 1DXを借りてのISO25600の写真です。

EOS 6D + EF24-70mm F2.8L II USM (F8、1/80sec、ISO25600)
※注意※クリックで5472 x 3648(
7.8MBのJPEG)が開きます
_MG_7066.JPG

 ※2013年8月28日 APS-CのNEX-5Rとの高感度比較をしました。


【3】 オートフォーカス・連射は弱い

  オートフォーカスが11点しか無い上に、中央1点だけが高性能F5.6縦横クロスセンサー。その中央1点だけF2.8縦検出付きでEV-3という暗所でも働く、まさに 中央1点AF使い向けのカメラなのです。とはいえ・・・「中央以外のAFポイントの精度悪くて駄目だな」、とは思いません。きっと11点自動選択でも実用的に使えると思います。私は面倒くさいから中央1点でAFしてカメラを少し振るか、AFポイントをいちいち選択するのが多いです。

ファインダー内の様子
finder_6d.jpg

▼AF連写テスト、自分にとっては十分な連写速度です。

 動体に対して、AIサーボAF・中央1点はAFが背景に抜けやすく難しいので、カメラ任せの11点自動選択も試してみるんですが、もっとクロスのAFセンサーが多いと有利なのは確かでしょう。それに、連射4.5コマ毎秒は入門機にも劣るから、動体用途には不利な感じですね。でも、他機種に劣るからダメだっていうワケじゃないので、動体撮影を諦める必要はないと思います。

 次の写真はカモメの飛翔を【EF70-300mm F4-5.6L IS USM】のテレ端300mmにて、AIサーボで連写撮影してみたものです。とにかくファインダー内・中央に被写体を捕らえ続けること自体が難しいので、6Dが悪いのでなくて撮影スキルが必要なんだと思いました。海辺に3時間居て、これだけ寄ってくれたのは1度きりで1秒くらいの出来事でした(TーT)

▼AIサーボで連写にて
(※クリックで4104×2736、476KBの画像が開きます)
6d_af_test_s.jpg

 


【最後に】

 結局EOS 6Dは、風景や物撮りの様な「静物撮影向けカメラ」だと言われる通りの特徴を持っています。私も同じく活用しています、「ブロガー向け」というのも間違いないなと思います。要するに動体向けに作られていないというだけの話ですね。そして、初めての一眼レフには向いていない気もします。中級機クラスの価格(本体だけで15~17万円)の割に性能の低い部分が多いから、それらを割り切る必要があるからです。安価にフルサイズの絵を得たい人、サブ機として使いたい人・・・という感じです。APS-Cからのステップアップで買われる場合が多そうですし、そんな私もフルサイズの画質に大満足なんですけどね(^_^;)

▼EOS 6D + EF24-70mm F2.8L II USM (F11、1/125sec、ISO100)
(※クリックで5607×3738、5MBの画像が開きます)
6d_sample_s.jpg▼EOS 6D + EF24-70mm F2.8L II USM (F8、1/400sec、ISO100)
※クリックで5206×3471、4MBの画像が開きます
6d_sample2.jpg
▼EOS 6D + EF100mm マクロ F2.8L IS USM (F2.8、1/1000sec、ISO100)
※クリックで5472×3648、2.9MBの画像が開きます
6d_sample3.jpg

 

 しかしよく考えると、コンデジでさえ機能や画質にこだわった機種が多い中、一眼レフを使う人がこだわりを持たないワケがありません。初めての一眼レフが6Dだったとしても、それが理解の上での選択であれば問題ないでしょう。

(ぶっちゃけ、せめてEOS 7D並のAF、EOS 60Dに負けない連射があればなぁ・・・5D Mark IIIが売れなくなっちゃうか。)

 

関連記事:2014年2月15日 EOS 6D 使い方を考える~自己流の使いこなしを!
関連記事:2013年1月23日 カメラ一新、EOS 6D高級レンズキット!

関連記事:2013年9月1日 EOS 6D バッテリーグリップをつけるという事
関連記事:2014年7月4日 EOS 6D フォーカシングスクリーンを交換する
 


 


EOS 6D ボディ

→ボディ単体で購入で、好みのレンズを選ぶのもオススメ。私もそうでしたが、レンズを持っているからボディだけという人も多いハズ。キットレンズはF4と暗めなので、せっかくの本気のフルサイズだからレンズも・・・なんて・・・


EOS 6D 24-105F4LISキット

→万能を求めるとコレ。だけど万能で良いのかい?しかし、鉄板の標準ズームレンズとして支持されている通り、画質と発色は素晴らしいです。


EOS 6D 24-70F4LISキット
 
→24-105mmに比べて画質に大差は無さそうだけど、マクロモード切替が便利。マクロレンズを買わないでコレでも有り。ただ、テレ端70mmに後悔しなければ良いが・・・!


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