NEX-5R 高感度について

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 SONY NEX-5Rの高感度撮影はどのくらい使えるのか・・・?

 少しだけ撮り比べて実験をしてみました。ちなみに、自動設定のISO AUTOだとISO3200が上限となる仕様で、それを変更することはできないようです。より高感度撮影をしたい場合は、直接6400、12800、25600のどれか3つを選択する必要があります。つまり、高感度設定によるノイズの具合を知っておいた方が良さそうです。

nex5rl_30.jpg

 新型のNEX-5Tが発表になり、買ったばかりのNEX-5Rは型落ちとなってしまいました。事前にわかっていたウワサ通り、流行のNFC通信に対応しただけのような変化で良かったです。これでまた一年は、最新機と同等スペックを使えることになります。


 それではまず、NEX-5RのJPEGです。これらは自動でノイズリダクションがかけられており、特に長時間露光の場合は強いノイズリダクションをかけるようです。ざっと見たところ、ノイズはISO感度に対してリニアに増加するので、大まかにISO100、ISO3200、ISO12800、ISO25600のデータを見ることにします。

 (※すべて絞りF4.5、ピントはENTERキー、データサイズが大きいので拡大表示は中央付近のトリミングです。)

▼【NEX-5R】 ISO100 - 2秒(クリックで中央付近)
5r100s.jpg

▼【NEX-5R】 ISO3200 - 1/15秒(クリックで中央付近)
5r3200s.jpg

▼【NEX-5R】 ISO12800 - 1/50秒(クリックで中央付近)
5r12800s.jpg

▼【NEX-5R】 ISO25600 - 1/100秒(クリックで中央付近)
5r25600s.jpg

 ISO100だとノイズが無いですね。ISO3200ではオート上限の割に余裕が感じられます。そして、ISO12800までなら色ノイズも抑えられていて、L判写真印刷に耐えそうだと思いました。最後のISO25600はブログ用の800x600までなら実用できそうですが、茶色のカーテンに色ノイズが見えて変色もしています。ただし、RAWでLightroomの色ノイズ除去を強めると消すことはできます。

 使い分けが難しいですね。画質は悪くてもいいから、被写体ブレを防ぐISO25600を使うのか?許容ギリギリの12800を使うか?個人の選択に委ねられるところですが、APS-Cサイズのセンサーとしては、現在最高レベルの高感度耐性だと思います。

 続いて、フルサイズのCANON EOS 6Dとの比較です。NEX-5RのウリであるISO25600と同じく、EOS 6Dも常用25600というがウリです。NEX-5Rの画質があまりに良いので、フルサイズは要らないんじゃないかとも思ったので簡単に比較しました。

▼【EOS 6D】 ISO25600 - 1/160秒(クリックで中央付近)
6d25600s.jpg

▼【EOS 6D】 ISO51200 - 1/320秒(クリックで中央付近)
6d51200s.jpg

▼【EOS 6D】 ISO102400 - 1/640秒(クリックで中央付近)
6d102400s.jpg

 以上の画像から考えると、フルサイズのEOS 6Dの方が2段分、高感度に強いと思います。最高ISO感度のISO102400ではカラーノイズがひどく、奥の茶色のカーテンが赤みを帯びてNEX-5RのISO25600と同じ様な雰囲気になりました。(こちらもRAWでノイズリダクションを微調整すればもっと綺麗にできる場合があります。また、シャッタースピードが遅くなる程ノイズが増すので、一概には言えない話ではあります。)

 EOS 6Dの方が良いのはわかっていましたが、もしかしたら1段分くらいしか差がないかもしれないと、APS-Cセンサーの進歩に驚き、不安になりました。しかし、画素数は違えど、一世代前のフルサイズEOS 5D Mark II等と同等以上の高感度耐性であるということなんですよね・・・。

関連記事:2013年8月25日 NEX-5R はじめてのミラーレス一眼カメラ
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