ボーカルピッチ編集ソフトについての検証

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 以前書いた、【ボーカルピッチ編集ソフトについての個人的感想】をもう少し掘り下げていきます。Melodyne、Autotune、WavesTuneの比較です。


■  明確な音質の差はあるのか? ■

 それぞれのエフェクタを指しただけで、どう変わっているのか?同タイミングで切り抜いて見てみました。オレンジ線が再生開始から切り抜きタイミングまでのピーク黄線がその瞬間の周波数成分で、オリジナルとの違いが赤線で表示されています。(※すべて64bit動作です。)

frz_at.pngfrz_ad.pngfrz_tune.png

 続いて、解析結果の出力をEXCELで比較。

analyzer_peak.pnganalyzer_rms.png これでは特性の違いがほとんど解らないですね。瞬間のデータでは無く、一定時間で統計をとれば良いのでしょうが・・・AutotuneとTuneが似ていて、周波数毎のピークレベルに関してはMelodyneが殆どオリジナルと一致する、という事くらいです。


■ 一概に比較するのは難しい ■

 同じソフトのバージョン違いの検証ならやりやすいのですが、それぞれのソフトが独自のパラメータを持っているので、同じ土俵での比較が出来ません。ただ、Melodyneを通したとき、高音が減衰する現象は確認できませんでした。2年前、バージョンアップ前に受けた印象とは異なっているので改善しているのかもしれませんね。

 本当は、例えば2音ピッチ編集した時にどちらが自然なのか?といった検証も考えていました。フリーソフトならまだしも・・・AutoTuneの方が音が良い、Melodyneの方が音が良いと言った意見は、それぞれ食い違って各所で見られますので、明確な差が無いのでしょう。無意味に感じてきたので、一旦これで終わります。

関連記事:2012年9月30日 ボーカルピッチ編集ソフトについての個人的感想


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