【6コア】Core i5-8400で組む省エネハイパワーPC【TDP65w】

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 対Ryzenのために展開されたIntelの6コアCPU群、HTT無しとなるCore i5です。今回は6コアでありながらもローエンドとなる、Core i5-8400、ベースは2.8Ghz、MAX4Ghz、TDP65Wというなんとも微妙なスペックです。しかし価格は20,000円程度と相応の安さであり、6コアがこの価格で買えるのはちょっと驚きがありますね。

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 それが予想以上に良いものだったのです。

ささっと組みます

 今回の構成は以下の通りです。KモデルじゃないのでOCできるものではありませんが、Turbo Boostの周波数の間で色々できます。今回はALLコアで4Ghzに周波数を上げるようにしましたが、うーむ・・・どうも3.8Ghzになっているぽいですねえ。

■CPU:Intel Core i5-8400(6C6T, 2.8Ghz,TB4Ghz,65W)
■ファン:CoolerMaster HYPER TX3 EVO
■メモリ:W4U2133PS-4G(DDR4-2133, 4GBx2)
■マザー:MSI H310M PRO-VH
■電源:SilverStone ET550-B(550W, 80Plus Bronze)
■ケース:Zalman Z3 Plus

▼特に代わり映えしません
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 流石に小さなリテールクーラーでは心許なく、2~3年前に買ってあったHYPER TX3 EVOを利用しました。

ベンチマーク

 TBクロック倍率の設定を少し弄っているので標準とは言えませんが、全コア3.8Ghzで動作しているような気がします。各コア個別周波数は確認しておらず、詳細は割愛します。

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 先ずはcinebench11.5にて、10.01pt

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 また、cinebench R15.0では、931cbとなりました。

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 これは中々の処理能力ですね。前世代Core i7の4コア8スレッド、Core i7-7700K等に近いマルチスレッド性能です。シングルスレッド性能は測定していませんが、大差はない様ですね。つまり、逆に言うとCore i7のHTTは、1.5倍相当のマルチスレッド性能を引き出すという感じがします。

発熱と消費電力

 無負荷:26W、cinebench:82W、OCCT-CPU:90W、OCCT-LINPACK:101Wとなりました。

▼あれ・・メモリ2667Mhzで動いてる・・・?
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 素晴らしい省エネ性ですね。グラフィックスカードがついていないこともあり、エンコードなどの最大負荷時に90W前後になる感じです。3.8Ghz&6コアとは思えない消費電力で、TDP65Wと謳うのも理解できます。

混沌の旧世代と比較表

 すいません、最早カオス。

 最近新しいのを組んでおらず、省エネPCやら、殻割りOCマシンやらでワケがわかなくなってきましたが、一応ウチの表を作りました。

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 いい加減、cinebench R15への置き換えも検討中です(^_^;)

 ※データは取っていますが比較するには足りていません。

まとめ

 ようやく来た、CPUの1段階進化。

 長かった停滞期が終わったんじゃないかと思いました。Sandybridgeが登場してから7年、あのときのCore i7-2600Kは、200W超えの消費電力と引き換えに5Ghzでブン回り、性能はHaswellやらSkylakeの4Ghzくらいには勝ててしまうという代物でした。

 確かにワットパフォーマンスやらは随分進歩してきました。しかし、cinebench 11.5で10ptsを超える大きな壁を、省エネCPUが定格動作で超えるという感覚は衝撃的。

 AMD Ryzenのお陰です!

 ぶっちゃけ、Ryzen 5 1600(6コア12スレッド)が20,000円を切り、これらを超える所があるというのは事実ですが!そのお陰でIntelの6コアが庶民に降りてきました。

 Core i5 8400, 8500, 8600とコスパ最高です。


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