ミドルレンジのMoto Z Play、性能チェック

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というわけで、【Moto Z Play】の画面、処理能力、カメラ性能をチェックしてみました。

motozplay_tft_00.jpg

 同じく有機ELの広帯域ディスプレイの【NEXUS 6P】は、ちょっと黄色いですね(笑)画面サイズは大差ないのですが、こうした細かい文字で見比べると解像感の違いがわかります。

画面比較

 左から次の通り並べて比較します。

・NEXUS 6P(有機EL・5.7inch・2560x1440)
・Moto Z Play(有機EL・5.5inch・1920x1080)
・Nexus 5X(IPS・5.2inch・1920x1080)

motozplay_tft_01.jpg

 NEXUS 6Pは黄色っぽい感じで、NEXUS 5Xの視野角が少々狭いようですね。

motozplay_tft_02.jpg

 有機ELは異様に濃い発色となります。こうした写真で見るより、実際に使うとその差は歴然です。

motozplay_tft_03.jpgmotozplay_tft_04.jpg

パフォーマンス比較

 Antutuで3機種を比較してみます。

・NEXUS 6P
(Snapdragon 810・20nm・Cortex-A57 2Ghz×4 + A53 1.6Ghz×4)

・Moto Z Play
(Snapdragon 625・14nm・Cortex-A53 2Ghz×8)

・Nexus 5X
(Snapdragon 808・20nm・Cortex-A57 1.8Ghz×2+ A53 1.4Ghz×4)

▼NEXUS 6P
motozplay_bench_nexus6p.png
▼Moto Z Play
motozplay_bench_motozplay.png▼NEXUS 5X

motozplay_bench_nexus5x.png

 やはりMoto Z Playは全体的に負けています。しかし、差が大きいのは3Dグラフィクス性能だけで、CPUの総合スコアは大差ありません。また、3Dベンチマーク中の様子を見る限り、半分以下のフレームレートになるわけでもありませんでした。

カメラ性能を比較する

 センサーサイズは「1/2.4インチ」、OmniVisionの【OV16860】で16MPixcel、F2.0、Auto-HDR、Dual-Color LED Flashを搭載しています。

 「プロのような写真が撮れます」という謳い文句で、どんな照明でも撮影可能、レーザーオートフォーカスと位相差オートフォーカス (PDAF) を併用した高速オートフォーカスという【Moto Z Play】ですが、果たしてどうなのか。Nexus 6Pのカメラと比較してみます。

▼Moto Z Play オート
(F2、1/15sec、ISO1000)
motozplay_camera_10_motozplay.jpg

▼NEXUS 6P オート
(F2、1/31sec、ISO859)
motozplay_camera_10_nexus6p.jpg

 Moto Z Playは画質が悪すぎる(T_T)

 というか、NEXUS 6PのHDRが効きすぎています。やや不自然にシャドウ・ハイライトを寄せてレタッチされた感じになっていますが、一般人にはそんな事はわかりません。シャープネスも圧倒的にNEXUS 6P、ノイズも歴然たる差です。さらに電子手ブレ補正が付いたNEXUS 6Pは少し動かしながらとってもブレないのに、Moto Z Playは10回取り直して自力手ブレ補正した結果なんです。露出が2段近く明るいMoto Z Playの露出決定プロセスが不自然ですね。

▼Moto Z Play オート
(F2、1/15sec、ISO640)
motozplay_camera_03_motozplay.jpg
▼NEXUS 6P オート
(F2、1/57sec、ISO493)
motozplay_camera_03_nexus6p.jpg
▼EOS 5D Mark IV
(F8、1/25sec、ISO6400)
motozplay_camera_03_5d4.jpg

 今度は一眼レフも持ち出して比較しましたが、同じような結果になりました。NEXUS 6PのHDRが効きすぎていて、シャープネスもノイズも良好です。Moto Z PlayにもHDR機能があって、ONにしているんですが・・・しかし、EOS 5D Mark IVと比べて、Moto Z Playは似た雰囲気ですね。

これがプロのようなということ?

 NEXUS 6Pは撮影後に2秒程のHDR処理時間が発生します。その処理をMoto Z Playにもかけてみたいので、試しにGoogleカメラという純正アプリをダウンロードしてみたんですが、違うアプリなんです(^_^;)

 また、オートフォーカスに関しても、NEXUS 6Pのレーザーオートフォーカスよりも遅く、撮影中のプレビューの時点でフレームレートが低いので1世代負けている感がありました。流石SONYのイメージセンサーってことなのかもしれません。

結果

 NEXUS 6PにSnapdragon 625を乗せたい。

 ということができれば良かったんですが、まあしょうがないですね。比較するとハイエンド機には全体的に及びませんでした。しかし、ミドルレンジにしては高い性能、有機ELの発色、バッテリーの持ち2倍という魅力は唯一無二の【Moto Z Play】というワケです。

 今回の検証結果、背面にMoto Modsという追加機能、ハッセルブラッドブランドのズームレンズを搭載することが視野に入ってきました。ただ、3万円もするので悩みます(^_^;)

追記~付属イヤフォンについて

 マイク・再生/停止スイッチ付きのイヤフォンが付属していたので、視聴テストをしてみました。

motozplay_camera_20.jpg

 元々、まともなイヤフォンは単体購入したことがないのですが、Apple EarPods、ヘッドフォンとの比較の結果・・・

 音が悪すぎて使いたくないレベルでした。

 300円以下で売っていそうな質感で、音質もそんな感じでした。スマホのスピーカーの音を耳に持ってきただけとでも言いましょうか・・・。イヤフォンは1000円くらいのを買った方が良さそうです。


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