EOS 6Dには内蔵ストロボがありません。しかし、別売のストロボを買えば、カメラの頭の【ホットシュー】に取り付けることができます。そこで、今回は【430EX II】を紹介しますが、ストロボの使い方は多種多様で奥が深く、簡単な話ではありません。
この【430EX II】はガイドナンバー43という発光量で、ISO100、F1、105mmという状況で43m届くようです。ガイドナンバーが大きいほど最大光量が増えていきます。※ここでは一般的な【フラッシュ】や【スピードライト】という名称ではなく、【ストロボ】という呼び方にします。
やはり外部ストロボはかさばりますね~。そして、重たいです。
なによりも最初の外観写真の通り、カメラが大きくなって威圧感があります・・・。
▼単三電池が4本入るので、中々の重さです。
早速、ストロボ装着時のEOS 6Dでの挙動をみると、フラッシュ撮影ではISOオートが使えなくなり、オートだとISO400に固定されます。また、ストロボとの同期の為、絞り優先のAvモードでの自動シャッタースピードが制限されるので、Avモードの使い勝手は別物になってしまいます。※ストロボ設定で動作条件を選択することができます。
▼バックライトもあって豪華(笑)
被写体を明るく照らすというのが基本です。ISO感度を上げずに、ブレる要因のスローシャッターをしなくても明るく撮れる!!
しかし、最近のカメラは高感度に強く、暗くても綺麗に写るので、ストロボが無いなりの撮影が楽しめるワケで・・・むしろ、ストロボを光らせたら不自然になるから要らないと言われてしまいそうです。
実際は、集合写真で当たり前の様にストロボが使われるように、特定の被写体を明るく浮かび上がらせるという効果はバツグンです。特に、明るい風景だとは暗くなってしまう人物に対してストロボが活躍します。
▼16mm、1/320sec、F9、ISO250
太陽に向けて逆光撮影、ハイスピードシンクロ発光(直射)
TTLモードにしておくと、発光量を自動的に調節してくれます。つまり、露出オーバーを防ぐ為、必要以上に光らせないよう制御してくれます。
次の例では、被写体が明るくなっていますが、意外と自然な感じなのがわかると思います。発光なしで適正露出に設定しているので、光量は少なく制御されています。また、壁や天井に向けて発光させる【バウンス】をすると、壁の色が出て少し黄色っぽくなっています。ただ、影の出方は発光しないのと似た感じになりますね。
▼30mm、1/50sec、F3.2、ISO3200
発光せず
▼30mm、1/50sec、F3.2、ISO3200
発光(直射)
▼30mm、1/50sec、F3.2、ISO3200
発光(真上バウンス)
ちなみに、EOS 6Dは最高で1/180secまでしか同調できません。これ以上の高速シャッターではハイスピードシンクロといい、シャッターに対して先行発光するような機能を使うことになります。これは日中ので多用することになります。
逆に夜景など、背景を写すにはスローシャッターが必要なので、人物だけフラッシュで捉えるという、スローシンクロという方法があります。ストロボの光はISO感度、F値とレンズの焦点距離で到達量が変わります。屋外では風景にストロボ光は届かないので、背景で露出を決めて、明るくしたい人物などの被写体をストロボで照らすといった方法にもなります。
▼左上白壁からバウンス光
EOS 6D単体ではできませんが、ストロボを無線通信や、赤外線通信を使ってワイヤレス発光させるという具合に・・・
考えたらキリが無いほど自由度があります。
ストロボ撮影は考えなきゃいけない事が大幅に増えて、難しいところもありますが、楽しいものです。やはり自分なりのスタイルを見つけル為、試行錯誤する必要がありそうです(^_^;) なお、上位機種じゃないと、照射角度を変えられないといった制限があるので、よく考えて買った方がよいでしょう。
▼100mm、1/500sec、F4、ISO100
発光せず
▼100mm、1/500sec、F4、ISO100
ハイスピードシンクロ発光(左から直射)
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