富士フイルムの【FinePix HS50EXR】を触る機会ができたので、ちょっと実験してみることにしました。これは1/2型センサーで1600万画素、35mm換算で1000mm相当の超望遠レンズ付きの・・・一眼レフ、まるでEOS Kiss X7並のボディです。
以前から『一眼レフと比べてどうなのか』・・・気になっていたのです。
富士フイルムの【FinePix HS50EXR】を触る機会ができたので、ちょっと実験してみることにしました。これは1/2型センサーで1600万画素、35mm換算で1000mm相当の超望遠レンズ付きの・・・一眼レフ、まるでEOS Kiss X7並のボディです。
以前から『一眼レフと比べてどうなのか』・・・気になっていたのです。
とは言え、一眼レフの超望遠レンズは持っていないですし、【EF600mm F4L IS II USM】などを借りてきて比べる気はありません。お手軽な望遠ズームレンズ、【EF70-300mm F4-5.6L IS USM】を持って比較してみました。(※今回はRAWデータからLightroomにて同一条件でJpeg化しています。)
まずは次の写真、300mm同士での撮影です。縮小リサイズしているので、色の出方を除いて、解像感に大きな差は無いようですね。ボケの差はは仕方が無い事です。
▼HS50EXRにて札幌テレビ塔
(300mm相当、F5.6、1/320sec、ISO100)
▼EOS 6Dにて札幌テレビ塔
(300mm、F5.6、1/320sec、ISO100)
次に、HS50EXRでの1000mm相当を、一眼レブ側の300mm・等倍トリミングに合わせたものを比較します。
▼HS50EXR EOS 6Dに合わせて縮小した写真
(1000mm相当、F5.6、1/320sec、ISO100)
▼EOS 6D 等倍トリミング
(300mm、F5.6、1/320sec、ISO100)
▼HS50EXR 等倍中央部トリミング
(1000mm相当、F5.6、1/320sec、ISO100)
うーむ・・・。レンズの太さ・長さ・・重さ・価格を全て上回る【EF70-300mm F4-5.6L IS USM】よりも、小さく安いHS50EXRの方が大きく綺麗に写せるようです。1000mm相当なんだから当然なのでしょうが、豆粒センサーで1600万画素なんて、低画質だろうという思い込みは払拭されてしまいました。
【※ただし、明るい場所に限る】という条件付きで、高感度撮影では逆転します。次に部屋撮りでのノイズの出方を見てみました。部屋撮りでシャッタースピードを被写体ブレを考慮すると、すぐISO1600くらいになってしまいますからね。
▼HS50EXR NR無・等倍トリミング
(300mm相当、F5.6、1/100sec、ISO1600)
▼HS50EXR NR無・300mm相当の画角にリサイズ
(1000mm相当、F5.6、1/100sec、ISO1600)
▼EOS 6D NR無・等倍トリミング
(300mm、F5.6、1/100sec、ISO1600)
もっと暗い場所だと差は広がりますが、この条件の時点で6Dの300mm等倍が、HS50EXRの1000mm相当を同画角にリサイズしたものに対して、画質で上回ります。野球ナイター撮影なんかだと、シャッタースピードを稼ぐため、これ以上に厳しい状況になるでしょう。そうすると、ようやく私が思っていたフルサイズの300mmをトリミングすればいいじゃないか・・・という話になります。
最後に、問題はさらにワンランク上に600mmながらも、【X-S1】というカメラがあるワケで、コンデジを侮るなかれと思い知らされました。もちろん、1000mm F5.6相当のレンズを持ってすれば、200万円くらいかかるかもしれませんが・・・完勝になるでしょう。(シグマの緑のヤツね)または、EOS 6Dが4倍の8000万画素級であったら、トリミングで同等にできたのかもしれません。まあ、フルサイズセンサーのメリットはこうした最高解像度ではなく、広い階調と高感度耐性なので悲観することでもありません。
関連記事 : 2013年9月13日 高倍率コンデジ選び
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