所有しているレンズについて順次レビューを書いてきまして、今回最後となる【EF40mm F2.8 STM】です。これはEOS 6Dボディと合わせて購入しました。標準域のEFレンズを持っておらず(EF100mm F2.8L マクロ IS USMしか持っていなかった)、予算の余裕が無い私にとって苦渋の選択でした。まあ、40mmなら標準的な画角で、なかなか使いやすいところです。
特徴はキャノンのフルサイズ対応レンズとして唯一の、パンケーキと言われる小型なレンズである事。そして、STMという事でステッピングモーターならではの静音なオートフォーカス駆動です。『ウィーウィー』という音が聞こえるのでUSMよりはうるさいですが、滑らかなフォーカシングが動画向けと言われる所以かもしれません。また、プラスチックとゴムの雰囲気なのに、ガタも少なく作りの良いレンズです。ミラーレス一眼カメラの小型レンズと比べても、頑丈そうで安心感があります。
▼別売純正フードも小さな輪で、その外にフィルタも付けられる。
なお、フォーカシングが電動でしか出来ないので、電源ONでないとマニュアルフォーカスもできません。また、AF後に切替無しのMFができるフルタイムマニュアル対応なので、ちょっと便利です。
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こうした単焦点レンズの魅力は、明るくて画質が良いという事です。【EF24-70mm F2.8L II USM】という高画質が言われるLズームレンズと比べても、絞り羽が少ない点や口径食が大きい事を除けば・・・良い勝負。(参考記事:EF24-70mm F2.8L II USM使用感 Part 2 ) また、レンズ周辺画質では解像度で上回る様です。(参考サイト) まあ、発色も良く寄れるので【EF24-70mm F2.8L II USM】と比べても画質が少し上かなと感じてしまいます。
▼EF40mm F2.8 STM作例(1/200sec、F2.8、ISO640)
上下に作例を2点ほど。やはり気軽な感じで、スナップ写真というのがしっくりくるレンズです。
ボケの感じも悪くないし、とにかく画質が良い・・・。
▼EF40mm F2.8 STM作例(1/125sec、F2.8、ISO500)
続いて同焦点距離に合わせて、接写気味に撮り比べた例です。レンズの設計の違いによって同じ大きさに写りません。なのでワーキングディスタンス(レンズ先端からの距離)を調整しているので、ボケ量に違いが出ています。【EF40mm F2.8 STM】の方が中央が明るくて、周辺減光で滑らかに暗くなっているのが特徴的です。このトイカメラ風の雰囲気がパッと見て良く感じてしまう要因なのかもしれませんね。左が1万7000円のレンズで、右が17万円のレンズという事を考えると、さすが単焦点ということなんでしょう。
最後にF5.6に絞った場合ですが、【EF40mm F2.8 STM】の方は周辺減光が解消していますね。解像感には明確な差が見られないので、今回オリジナル画素データは公開しません。
私は標準ズームレンズを手に入れたので、6Dをコンパクトなカメラとして使う時、これだけで行く! という使い分けをしています。本当は、コンパクトながら【EF50mm F1.4 USM】や【EF35mm F2 IS USM】などの明るさがあれば良いなーと思うんですけど。それこそレンズ沼であって、考えたらキリがないという話ですね。そう言えば、ライカ風フードを付けたらカッコ良い と話題になっていましたが、出っ張って使い勝手が悪くなるかもしれないので、手を出していません。
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