遂に発売、EOS 5D Mark IVのセンサーの進歩に触れる

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 早速買ってきました!キヤノンの最新機【EOS 5D Mark IV】です。(以後5D4とする)

 キヤノンのフルサイズセンサーがどれだけ進化したのか、いくつかテストしてみました。

▼EOS 5D4 + EF24-70mm F2.8L II IS USM
5d4_00.jpg

 今回はファーストインプレッションとして、簡易的なレビューです。

暗がりで高感度撮影

 もともと高感度番長とも言われるEOS 6Dとの比較です。今回、すべての写真は各種ノイズリダクション・シャープネスなど無効にして、DPPによるRAW現像をしました。

 まずは、暗めの部屋で手ブレしないシャッタースピードにしたら高感度になってしまう場合。(70mm, F3.5, 1/80sec, ISO12800)

▼EF24-70mm F2.8L II USM
5d4_01.jpg

▼70mm, F3.5, 1/80sec, ISO12800
5d4_02.jpg

 大差はないように感じます。

撮影後の露出補正を見る

 次は極端な例として、iso100で撮影後に+3EVしてみました。

 最近のカメラでは【オートライティングオプティマイザ】といった自動で暗部持ち上げをする機能が使われていて、逆光で顔が暗めになる時に効果的。また、RAW現像では露出補正でノイズに悩まされるのは日常的ですが果たして・・・。

▼EF24-70mm F2.8L II USM
5d4_03.jpg

▼70mm, F2.8, 1/100sec, ISO100
5d4_04.jpg

 6Dの暗部の荒れに対して、5D4の方が明らかに綺麗です。

 ただ、よく言われるように普通はこんなに持ち上げないから意味がないというのも事実。だから従来のキヤノン機でも実際の使用上問題にはならなかったのかもしれません。この場合はシャッタースピードを稼ぐのだったら、ISO感度を少し上げられる状況でした。

 でもね~夕日なんかを撮るとシャドウ部の持ち上げは結構重要だと思うんです。

常用的ISO6400からの増感

 次は、被写体ブレを意識したシャッタースピードで高感度気味の場合(35mm, F4, 1/100sec, ISO6400)で、さらに+2Ev露出補正しました。無理矢理ISO25600相当と言えるのでしょうか。

▼EF16-35mm F4L IS USM
5d4_05.jpg

▼35mm, F4, 1/100sec, ISO6400
5d4_06.jpg

 どちらも似たような汚さで、大差ありません。

 この感度域で露出を持ち上げるのは良くない感じです。ちょっとハイキーにし過ぎ感がありますが、トーンカーブ調整や部分的フィルタでガッツリ持ち上げることもあるかもしれません。

とにかく暗い場所で撮影

 最後に純粋に高感度比較です。(35mm, F4, 1/25sec, ISO25600)

 この様なシチュエーションはあまりなさそうですが、暗い環境での手持ち静体撮りを高感度にして成立させています。手ブレ補正の性能で、もう1段シャッタースピードを落とす事もできます。夜の建物撮りなどでしょうか・・・?

▼EF16-35mm F4L IS USM
5d4_07.jpg

▼35mm, F4, 1/25sec, ISO25600
5d4_08.jpg

 若干5D4の方がカラーノイズが少なく見えます。ノイズリダクション無しだというのに、どちらも優秀ですね。

最後に

 やはり大幅に改善されたのは、低感度でのダイナミックレンジなのでしょう。

 もともとキヤノンの高感度のダイナミックレンジというのは、悪くなかったのであまり変わりないようです。ほんの少し良くなったと感じたところが、常用感度25600→32000の差なのかもしれません。

 今回は触れませんでしたが、Digic5から、Digic6に変わったことで、ノイズリダクションが強力になっています。前にEOS 6DとEOS M3の比較をしたとき、1段分以上の高画質化を感じたのでJpeg使いの方には恩恵が大きいと思います。

 高感度性能が微妙UP、画素数UP、低感度ダイナミックレンジUPときたので、風景撮りをしている人には最高ですね(^o^)



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