驚異的ワットパフォーマンス、SkylakeローエンドのG4400

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 久々の最新CPUのSkylake、Pentium G4400(2cores、3.3Ghz、TDP54W)です。

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 Core2Duo世代からのアップグレードとして考えると、C2D E8600(3.33Ghz)相当のクロックです。トライゲート14nmプロセスのパフォーマンスは如何に!?

ローエンド自作PCの相場

 今回の構成は以下の通りで、約70,000円でした。

【CPU】Intel Pentium G4400(2cores, 3.3Ghz)
【M/B】Gigabyte H110M-S2H
【メモリ】DDR4-2133、4GB×2
【SSD】Sandisk SDSSDHII-480G-J25(480GB)
【HDD】Western Digital WD10EZRX (1TB)
【PS】In Win IP-P300HF7-2(80PLUS PLATINUM)
【OS】Windows10 64bit

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 ローエンドパーツで構成を考えると、CPUが7,000円、マザー7,000円、8GBメモリ6,000円、256GBのSSD10,000円、ケース電源10,000円、Windows14,000円、光学ドライブ・マウス等5,000円という具合に見積もると60,000円。高いですね。

 入門Windows 7000円!みたいなのがあると嬉しいのですが・・・そうするともっと切り詰めて50,000円を切れそうです。

DDR4の時代が来た

 思ったより安いDDR4のお陰で、DDR3はもう不要と思えてきました。DDR4-2133, 4GB×2が5,500円だったのです。これなら今どきのローエンドPCはメインメモリ8GBが基本としてOKですね。

▼DDR4-2133, 4GB×2
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 16GB、32GBといったメモリは一般的に不要であり、4K動画や仮想PCでも常用する時代になるまではまだ時間がかかるでしょう。

 なお、Adobe LightroomによるRAW現像などでは4GB程、フルHD動画制作においてもMAX8GB程度消費します。メモリ4GBだとちょっと足りない場面が出てきていますね。

CPUベンチマーク

 いつものCinebench 11.5でのスコアは【3.12pts】でした。

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 早速、当ブログ恒例のグラフに追加して比較してみましょう。

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 HaswellのローエンドCPUからみると劇的な進化が見られますね。G3220と比較してクロック10%上昇で性能は35%アップしています。Haswellでも素晴らしい性能という話だったのに、こんなに上がるのを見せられるとIntelの開発力は衰えていませんね。

 ちなみにCore2Duo E8600(3.33Ghz)ですと、1.97ptsなので、クロック当たりの性能は約60%向上したことになります。これでキャッシュなどが削減されたローエンドCPUですから、上位CPUはHTTもあって、効率が2倍以上になるでしょう・・・

消費電力と発熱

 ここからが本番です。低負荷・負荷時の消費電力を測定してみました。

 ※なお、いつも通りPC構成に違いがあるので目安にしかなりませんが、電源は全て80PLUS Bronze以上を使用しています。

▼アイドリング時、17W
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 アイドル時は17WOCCT CPUで46W、Power supplyですら52Wしか出ず!次にローエンド戦としてグラフに加えました。


▼アイドル時g4300_22.png


▼OCCT CPU負荷時g4300_23.png

 G3220から35%も性能向上したのに、消費電力が約10W下がりました。

 これはスゴイ。

 パッと見で世代が違う事がわかります。TDP25WのAthlon5350に迫る低消費電力で、性能は1.5倍なので、ほんのちょっとクロックダウンすればファンレス運用なども楽しめそうです。

 ただし、今回の使用電源が【80PLUS PLATINUM】なのでちょっとだけ有利なのはご愛嬌。

最後に

 今や、Skylakeと併売されているHaswellのローエンドCPUに買う価値はありません。

 1,000円安いからとか、DDR4が高いからとかいう話はもう不要、SkylakeでOKです。

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 特に一番安いモデルはコストパフォーマンスが良くてお勧めです。3000円足しても3割増し払っても、3割速くなるわけでは無さそうです。

 そして最後に、未だに32nmで戦い、28nmでAPUなAMDは大丈夫なのかと不安になります。2016年はAMDの16nmなCPUが出てくるであろうことを考えると、敷居が上がり過ぎている気がしないでもありません。頼むぞAMD・・・きっと買うから・・・。



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