カールツァイスな高倍率コンデジ SONY DSC-HX400V

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 2014年4月4日に発売した【SONY DSC-HX400V】のレビューです。高倍率コンデジの中でも、明るめのF2.8~F6.3で最大1200mm相当、カールツァイス印のレンズを搭載したDSC-HX300のマイナーチェンジモデルです。

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 コンデジの中でもやや高級な部門に入りますが、センサーサイズは1/2.3インチなので、スマホのXperia Z1と同じセンサーサイズで、有効画素数も2040万画素と同じ様なスペックです。やはりレンズが太くて高級感があり、カッコイイという第一印象ですが、本体よりレンズが重くてバランスが良くない気がします。でも、一眼レフに超望遠レンズを付けても同様なので問題はありません。実際の画質はどうなのか・・・少し試写しました。

▼24mm相当、F5.6、1/100sec、ISO80
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▼1200mm相当、F6.3、1/250sec、ISO200
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▼1200mm相当、F6.3、1/250sec、ISO320
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 予想以上の画質に驚きました。カメラのJpeg画像エンジンによる所も大きいのでしょうが・・・コントラストが高くて色が濃い。それに、絞り解放の割にかなりのキレを感じます。特に望遠端ではピントが薄くなるので、一眼レフで撮ったかとも思える程の雰囲気が出ていますね。スマホXperia Z1と同じ豆粒センサーとは思えません。売りであるの2群光学手ブレ補正も強烈で、最下部に掲載した写真では、手持ち1200mmが【1/20sec】で手ブレしませんでした。

 

▼ZEISS印を嘗めるなよという事か・・・
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▼1200mm相当では凄く延びる!
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 ただ、気になる点はあります。レンズのコントロールリングでズームと、AF後のMFピント合わせが可能なんですが、レスポンスが悪い気が・・・結局シャッターボタンに付属のZOOMレバーを使ってしまいました。NEX-5Rの電動ズームは機敏なのに対して、違和感がありますね。

▼チルト可能タッチパネル液晶に、EVFも搭載
NFC、WIFIなど全部搭載でスゴイ
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 そして、EVFが狭くて画質も悪く、レスポンスが遅いのです。背面モニタの方が画質・レスポンス共に上なので、EVFは直射日光でモニタが見づらい時の非常用という感じがします。覗くとストレスがたまるのでオススメしません(^_^;) また、小型でグリップ感が良くないのですが、普段一眼レフにバッテリーグリップを付けて使っているせいでもあります。

▼1200mm相当、F6.3、1/20sec、ISO1600
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 最後に、高感度ノイズについて。ISO1600でも拡大しなければ、十分な画質です。ところが、等倍で見るとISO80ですらノイジーなのは、2000万画素による画素ピッチが狭い影響でしょう。そこは等倍で見なければOK!ということ・・・。それに撮影条件が良ければ高画素が生きてくるので、無駄でもありません。

 超高倍率を生かしたノートリミングで、大きく引き延ばしをしない!多くのコンデジ使いにとって、当たり前の使い方でなかなかの写真が撮れそうです。

 


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