EF100mm F2.8L マクロ IS USM 物撮り的レビュー

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 2009年12月・・・元々カメラ好きで、特にパナソニックのコンデジを愛用していた頃でした。ブログ用の物撮りをすることが多く、何気なく見たこのレンズの作例に強く惹かれてしまったのです。私はそれまで、一眼レフカメラに興味が全くありませんでした。このレンズは私の一眼レフカメラの原点であり、このレンズの為にキヤノン【EOS Kiss X3】を買ったのです。

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 もちろんレンズとカメラを同時にポチって、商品到着後すぐに【EF100mm F2.8L マクロ IS USM】を装着!付けっぱなしが基本スタイルでした。というワケで、実はマクロレンズならではの高倍率撮影はあまりせず、物撮り用レンズとして活躍してきた3年・・・【EF100mm F2.8L マクロ IS USM】の物撮りレビューです。

▼EF100mm F2.8L マクロ IS USMで撮ってきた写真達・・・
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 先に結論から言うと・・・【EF100mm F2.8L マクロ IS USM】は、ブログやヤフオクなどの物撮り用レンズとしてはやや使いづらく、強くオススメはできません(^_^;) そこで、先に悪い点、続いて良い点を。


 『WEB用の物撮りに使いづらい理由』


【1】 特にAPS-C、160mm相当の画角になるので、とにかく離れないと入りきらない。

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【2】 被写界深度が浅く、ボケ過ぎて使いづらい時がある。(当ブログでも、よくボケ過ぎた写真が登場する。)絞ればいいってものでも無い。説明写真はボケが少ない方が良い。

▼EF100mm F2.8L マクロ IS USM (F4.5、1/30、ISO4000)
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【3】 必要以上に大きく撮れるので、ゴミや傷も際立つ写真が量産される。※これは撮り方の問題ですね。

▼EF100mm F2.8L マクロ IS USM (F2.8、1/40、ISO12800)
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 『物撮りでの利点』


【1】 圧縮効果で遠近の大きさが変わらず、歪みの少ない綺麗な写りになる。(近い物は大きく、遠くは小さく見えるので、広角レンズで寄ると湾曲が出る。)

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【2】 ボケを生かせば表現したい部分の強調効果が得られる。つまりボケ過ぎて背景が溶ける。

▼EF100mm F2.8L マクロ IS USM (F4、1/40、ISO12800)
_MG_7694.jpg

【3】 圧倒的なシャープネス・発色の良さ・コントラストの高さにより、写真一枚一枚に作品性を感じさせてしまう。圧縮効果で、肉眼と感覚が違うのも影響している。ただボケ量が多いだけでは?という話でもある(TーT)

▼EF100mm F2.8L マクロ IS USM (F7.1、1/125、ISO12800)
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 以上、ちょっと変わったマクロレンズのレビューでした。結局、こうした用途だとマクロレンズじゃなくて良いじゃ無いかという話なんです。例えば【EF24-105L F4L IS USM】で、ぼかしたくない時は広角気味に。100mmも使えて、倍率は低いものの大して問題は無い。また【EF24-70 F4L IS USM】だと望遠はちょっと弱いが、マクロ機能でそれを補う程の利便性です。物撮りでは絞る事が多いので、F2.8じゃなくても良いしね。

 それでも私は使い続けます・・・このレンズが好きだから・・・。並のレンズには負けない画質があるという、満足感もあります。EOS 6Dに変えてからは、使いやすい画角になりました。そう言えば、ゴムパッキンが切れてきたので、いつか修理出したいと思う今日この頃です(^_^;)


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