キヤノンのフルサイズ用標準ズームレンズとして定評のある、【EF24-105mm F4L IS USM】について気になる点を書きます。ただし、このレンズはキットレンズとして大量に出回っており、既存レビューも多そうなので、今更言うことでも無い事かもしれません。
▼EOS 6D + EF24-105mm F4L IS USM
やはり魅力はよく言われるように高いコントラストと、コッテリとした発色です。また、絞り解放F4だと、割り切った使い方ができますよね。明るいズームレンズを使うと、単焦点レンズとの使い分けが悩ましくなります(^_^;)
▼EF24-105mm F4L IS USM
(58mm、F4、1/25、ISO100)
暗い部屋で、PCモニタによる逆光という悪条件でのサンプルです。【1】周辺部ボケ具合、【2】中央部ピント面、【3】光源について、それぞれ見てみました。RAW撮影後に増感しているので、ノイズに関しては目をつぶってください(^_^;)
▼【1】周辺部ボケ具合(SONYのヘッドフォンロゴ)
▼【2】中央部ピント面
▼【3】光源について(ただし、電源マークの光源なので・・・)
条件が悪いとは言え、ホントあんまり良くない感じですね・・・まあ、トリミング時に影響が出てくる所ですが、粗探しのために等倍で見る必要は無いという事でしょう。【3】も綺麗な点光源ではないものを撮影したので、仕方ない所ですがボケ部分がクニャクニャしている感じなんですね。
▼EF24-105mm F4L IS USM
(105mm、F4、1/40、ISO8000にて接写)
テレ端での接写写真です。シャープで高画質、十分寄れてF4でも良くボケます。しかし、手ブレを起こしたしたような2線ボケ状態になっています。上記写真ではレンズフード【EW-88C】という文字が横ブレしたかと思いましたが、考えようによっては味があって良いと思います。ただ、最近のズームレンズは似たような感じなので、こういうものなんでしょう。それにしても、手ブレ補正の効果で【1/40秒】という・・・・気を抜くとブレるようなシャッタースピードでも、気軽に撮れます。ただ、IS作動音はちょっとだけ気になります。
ウーム、これで5万円ならいいなあと思うのですが、F値通しとLレンズの付加価値もあって実売価格10万円なのです。安いのか?高いのか・・・難しい所ですね。APS-Cのカメラと同等か、それ以上の価格のレンズですよ。逆に5万円というと、古めで値段相応の【EF28-135mm F3.5-5.6 IS USM】という標準ズームレンズが用意されています。最新設計であれば、そっちの方がキットレンズとして向いている気がするので、リニューアルして欲しい所です。
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