1年程前から、グラフィックスカードを変えたいと思っては踏ん切りがつかない日々でした。変えたい理由は、今の状況だとオーバースペックで、軽い負荷しかかかっていないのに、大きな電力消費をしてしまうことです。最新のものは多少の進化をしているかもしれませんが、ちょっと前のグラフィックスカードだと手加減が下手で、例えば30%の負荷だから、30%の消費電力で・・・という話にはならないという事です。
今回は、HD5850から、HD7750へ・・・ツクモにて10,787円でした。HD5850はデジタルPWM電源回路を搭載したことで、極めて高い電力効率を発揮し、今でもそれほど色褪せません。だからこそ、乗り換え難い状況でした。
今回のSapphire Ultimate HD7750 GDDR5-1GB
今回はファンレスのグラフィックスカードということで、以前PowercolorのHD5750 Go! Green という同クラスのを体験済みです。購入前の下調べでは40nmから28nm化によって低消費電力の中、パフォーマンスは上昇するもHD5770までは及ばずという微妙な感じ。つまり、HD5750から見て僅かなパフォーマンスアップということでしょうか。
2010年9月、話題のファンレスHD5750を試す
Ultimate HD7750のヒートシンクの方が、高級感があってカッコ良い感じがします。ただし、実際取り付けてみると、今やほぼローエンドに近いグラフィックスカードですから、カード全長の短さが目立ちますね。
早速どの程度の違いがあるのか、OCCTによるシステム最大負荷時(通常使用では発生しない限界値)・最新の3DMark(念のため2013と書きました)・アイドル状態でのデータをとりました。
・室温約20℃
・CPUはCore i7 2600Kで、最大全コア4.2Ghzとなる設定。
・HD5850はMSI Twin Frozerで、シルバーグリスに塗り替え済み。
・CCCバージョン12.8
設定は以上です。
パフォーマンスの低下は3DMarkでHD5850を100%として、DX9にて76%・DX10にて76%・DX11にて68%という結果。ゲームやドライバによって得手不得手も出ますから一概には言えませんが、補助電源の無い省エネグラフィックスカードとは思えないスコアです。
システム全体の消費電力測定ではCPUも頑張っているので、カード自体の差が明確にわかりません。OCCTによるシステム最大高負荷状況で見ると、マイナス67Wの差が出ていて、これがグラフィックスカード変更による差だと思います。ちなみに、HD5850のTDPは151Wに対してHD7750のTDPは55Wで、なんと3分の1です。
アイドル状態も良好で、画面消灯時ここから更にもう一段階、消費電力が下がるらしい点は未確認。尚、GPU温度はケース内エアフローの影響が強いので判断が難しく、今回使用したケースだと、真横からの12cmファン2連での吹きつけのお陰でよく冷えているとも言えます。
最後に、まあまあ満足できる結果となりました。圧倒的なワットパフォーマンス差を感じないのはRadeonの40nmが優秀過ぎて、かつHD7000シリーズが思ったより良くないのかもしれません。【DiRT SHOWDOWN】というオマケゲームがついて、少しお得感はあります。また、Geforce GTX650、650Tiも交換対象として検討していて、DP対応だったなら久しぶりのGeforceとなっていたかもしれませんね。
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